「赦し(ゆるし)」について 2022.01.31 国連難民高等弁務官そしてアフガニスタン支援政府特別代表を歴任された故緒方貞子氏の「テロの原因は憎しみの連鎖」」という言葉は私にとって衝撃的でした。それはテロの本質を語っているだけでなく、戦争をはじめとする争いごとの本質を物語っていると気づいたからです。争いの始まりは必ずしも憎しみだけではあ
ユーモアとリーダーシップ 2022.01.29 家内とリスボン市内のイタリアンレストランで昼食をしたときのことです。 食通とはほど遠い私が、毎度のことながら何を注文してよいか迷った末、初老のウエイターに少し待って欲しいと頼みました。時計を見ると午後2時でした。彼は一呼吸置いてから「お店は午後11時までですから、
親日の国ポルトガル 2022.01.27 ポルトガル人は多くの日本人の方が想像する以上に、日本への関心を持っています。親日的な上にこの国で人種差別がほぼ皆無なのは、国をあげての植民地時代と植民地戦争への反省が大きな理由のようです。異文化や他の宗教にも寛容で、田舎に行くと同じ建物をキリスト教とイスラム教が、それぞれ教会と寺院として共同
モンロビア行きの列車 2022.01.26 私がかつて勤務した会社の元社長犬養康彦氏の実姉犬養道子氏(評論家、犬養毅(いぬかいつよし)元首相の孫)の若い頃の実話です。南蔵院の林覚乗住職の心に響く言葉より引用させていただきます。 戦後間もない頃、日本人の女子留学生が一人、アメリカのニューヨークに留学した。戦争直後の、日本が負けたば
臆病者と呼ばれる勇気 2022.01.22 リスボンはヨーロッパ特有の朝霧に包まれる日が少なくありません。そんな日は、飛行機好きの私としては、リスボン国際空港における旅客機の離発着がどうなっているのが気になります。 窓の外をみると、エアバスが濃霧の中をお得意の自動着陸システムを駆使して次々とアプローチしてきます。 霧の