日本社会における空想的理念 2022.11.17 私が自分の人生において最も関心のあるテーマは何かと聞かれたならば、畏れ多くも生命現象と時間と答えるでしょう。前頭前野が発達した人類が、いかに崇高な抽象的思想を紡ぎだしたか、その一方でなぜこれほどまでに愚かとも言える行為を繰り返すのか。その恐ろしく複雑な人間の意識の源である生命現象がどこから発生し
成功するより先に幸せになること 2022.11.14 ポルトガルに来て日本との違いを感じたことはたくさんあります。中でも大切なことは、ポルトガル人は日本人に比べて、成功することより幸せになることを優先しているのではないかと想像したことです。 私の心理学の師匠が、人生において成功より幸せになることの方を先に考えるべきと言った言葉と重なりました
ギリシャ的善と対話について 2022.11.13 古代ギリシャの哲学者ソクラテスは「誰ひとりとして悪を欲する人はいない」と言いました。この言葉は性善説を説いているのではなく、「すべての犯罪者には、犯罪に手を染めるに至った内的理由がある」という意味です。 すなわちソクラテスの唱えたギリシャ的な「善」とは、道徳的あるいは倫理
「幸福」とは常に手の内にあるもの 2022.11.13 リスボンで生活を始めて、幸福に対する考え方が随分と変化しました。 この地で感じたのは、何事にも求めすぎないほどよさが人の幸福にとって大切なのではないかということです。アメリカ型の消費社会と自由競争が当たり前になった20世紀、より良い生活を志向し、より多くを所有し消費することが当たり前になりまし
師から学んだ「幸福」について 2022.11.13 幸せとは何か、生と死とは何かについては、どんな方でも1度や2度、いや一生のうち何度も思い巡らすことのあるテーマだと思います。私にとって幸せとは何かについて胸に突き刺さるような衝撃を覚えたのは高校2年の時です。私の高校では、2年生の時にドイツ語、フランス語、英会話の選択授業がありまし
沈没船ジョークと日本人 2022.11.12 2021年に開催された東京五輪のボランティアの募集開始を伝えるニュースを2018年頃に目にして驚きました。何に驚いたかというと、あるニュース番組でアナウンサーがタダ働き同然の東京五輪ボランティア募集の呼びかけを笑顔で伝えていたことです。 ボランティアには1日交通費相当の1000円のプリペードカ
人生のおける「問題」とは何か、解決法とは何か 2022.11.12 生きていると、人は様々な問題に直面します。お金のこと、健康のこと、人間関係など、様々です。それが辛いことであれば、多くの人がそれを「問題」ととらえます。しかも単なる与えられた課題としてではなく、いわゆる問題、すなわち困ったことと捉えるのです。 しかし、それは本当に困った「問題」なのでしょうか。そ
「いまここ」を生きるということ 2022.11.12 私はこれまでの人生の中で、「いまここ」という言葉を何度か耳にしてことがあります。最初は森田療法に出会った時です。うつ病などの精神疾患を抱える方の中には「いまここ」を生きていないことが原因で苦しんでいる方が多いと聞きます。そこで森田療法においてはは「いまここ」を生きることを治療のひとつの柱としてい
ベルボーイは最初からホテル王だった 2022.11.12 ヒルトンホテルの創業者コンラッド・ヒルトン(1887年12月25日 - 1979年1月3日)は、ホテルマンとしての人生をベルボーイとしてスタートさせました。後年のインタビューで彼は次のように語っています。「ベルボーイが、どのようにしてここまで成功できたのでしょうか。」ヒルトンは質問にこう
機内食の味覚について 2022.11.12 飛行機の中で出される機内食があまり美味しくないという話は昔からよく耳にします。その背景には、お料理そのものの美味しさがあることは言うまでもありません。 ところがそれ以外の理由として、機内の騒音があげられることが知られています。すなわち人の聴覚への刺激が味覚に影響を与えるということです。ジ