無意識に願望のアンテナを立てる

 あるパーソナルコーチからこんな話を聞いたことがあります。
 クライアントが彼に、フェラーリを欲しくて仕方がない、どうしたら実現するでしょうか質問してきました。 そこでコーチはクライアントに向かって、「それでは、あなたは何故現在フェラーリを持っていないのですか?」 

  コーチは、もしクライアントが本当にフェラーリを欲しいのであれば、何としてでもフェラーリを手にしているはずだと思ったのです。すなわち強烈な願望であれば、それに相応しい行動を取り、必ず願望を実現するからです。

 すなわち、このクライアントのフェラーリ願望は本物ではなかったのですね。 あなたが何かを強烈に欲しいと思ったします。それがポルシェだとします。すると街を歩いているとポルシェが急に増えたように感じるようになります。 

  もちろんあなたがポルシェを欲しいと思ったからポルシェが増えたわけではなく、あなたがポルシェに関心を持つようになったので今まで見過ごしていたポルシェが見えるようになったのです。この現象を認知科学などでスコトーマ(盲点)が外れると言います。

 人は自分の目で全てを見ているように思いますが、実際はスコトーマより見ているようで見ていないものがたくさんあるのです。 自宅から駅までの道の間にある建物を全部思い出せますか。毎日見ている自分の腕時計を正確に描けますか。

 要は見ているようで見ていないのですね。そこで願望が強烈になるとスコトーマが外れて今まで見えなかっものが見えるようになることがあるのです。知りたい情報がたまたま開いた本に書いてあったというようなことがありますね。これも無意識が必要な情報を呼び寄せたのです。

 自動車のナビゲーションシステムと同様、目的地をインプットすることにより、途中の経路は考えなくても目的地に誘導されるというのが人の潜在意識の働きがあるのです。 すなわち無意識に願望のアンテナを立てるようなイメージです。そのイメージは具体的であればあるほど、リアルであればあるほど無意識の働きは強力になります。 ご自分の「本当の願望」に気づいたら、まずは無意識に願望のアンテナを立てましょう。

 願望のアンテナの立て方は次のコラムで説明します。

願望のアンテナの立て方
参考:自分に還る旅


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