旧統一教会と日本政府

 現在国会で論戦が続いている旧統一教会問題ですが、私にもそうとは知らずに彼らと接触した

苦い思い出があります。

 私は慶応大学1年の時に、それとは知らずに統一教会と接触する機会がありました。

大学が発行する学生向けの冊子の中のサークル紹介ページの中に、「原理研究会」という

名のサークルを見つけ、案内文に惹かれて連絡をとったのです。

 当時は原理研究会が統一教会と繋がっていることも知らず、後から大学の先生や同級生から

知らされてすぐに離れて事なきを得ました。

 私は慶応の日吉キャンパスに通っておりましたが、東横線日吉駅のお隣の元住吉駅から歩いた場所に原理研究会の建物がありました。そこで代表格たる慶應の学生から説明を受けましたが、当初は宗教色を出さずに宇宙の原理や法則のような、若者が興味をそそるような話を聞かされました。

 彼らの一部はその建物に寝泊まりをしていて、非常に質素な生活をしていました。

私もそこで1度だけ夕食をご馳走になったのですが、その粗食ぶりに仰天した次第です。

 私が接触したメンバーの中には慶應の学生は少なく、専門学校生などが共同生活をしていました。今振り返ると、家庭との連絡を絶った学生もいたのではないかと想像します。

「スリーデイ」と呼ばれる合宿に参加するよう誘われた後に、原理研究会が過激な組織であることを知らされ、直ちに最初に接触した学生に連絡を取り、離れることにしました。

 その後は、先方から連絡が来るようなことはありませんでした。

 最近勧誘された大学生などによると、離れようとするとかなり執拗に追ってくるという話も聞いたので、その当時はまだそれほど勧誘活動はさかんでなかったのかもしれません。

それにしても大学が発行するサークル紹介に同好会として紹介されていたことに、今でも疑問が残ります。

 そして社会人になって数年経った頃、今後は大阪市内の路上で若者から勧誘を受けました。確か英会話だか映画鑑賞のサークルという触れ込みだったと思いますが、説明を受けると明らかに統一教会とわかりました。
 私も当時は若気の至りで、彼らの主張の矛盾点を指摘してその場を後にした記憶があります。

 そして3度目は祖父の山荘で夏休みを過ごしていた時、いきなり庭先に若者が現れ野菜を買ってくれと言ってきたのです。同じことは杉並の自宅でも起きました。この頃はすでに統一教会の手口は把握しておりました。


 若者がワンボックスカーに寝泊まりして、野菜などを販売して利益を教会に上納していることを聞いておりましたので、すぐにわかりました。同じ信者でも韓国人は優遇され、日本人が過酷な労働を強いられているという話も耳にしました。合同結婚式費用も、日本人は韓国人に比べてかなりの高額になるとのことです。

 インテリジェンス活動、すなわちスパイ活動は宗教や大使館を拠点に行われてきたことは近代史が物語っています。統一教会は岸信介元総理との接点に始まり、反日の思想のもとに日本の政界に食い込み、これまで情報収集などを続けてきたものと想像されます。

 現在国会で論争になっている旧統一教会問題は、戦後間もない頃の岸信介元総理と統一教会の創始者文鮮明氏との密約にまで遡らないとその真相は理解することはできません。そしてそのことが明らかになれば、旧統一教会問題というのは日本の社会にとって非常に根深い問題を孕んでいることが理解できるでしょう。

 それにしても旧統一教会の幹部の記者会見を見るにつけ、宗教家という雰囲気を感じないのは私だけでしょうか。

彼らの答弁は政治家の釈明のような歯切れの悪さに加え、宗教の仮面を被った不気味さを感じるのです。


世界統一平和家庭連合(旧統一教会)の本当の危険性

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