「汚染水投棄」を「処理水放出」と誤魔化す日本政府


  福島の原発事故の汚染水について、トリチウム汚染水を薄めれば、放射線の排出量が基準値以下になるから安全というのがICRP(国際放射線防護委員会)の言い分のようです。

  ところがICRPの安全基準はトリチウムが生物に取り込まれてOBT(Oraganic Bound Tritium)すなわち有機結合トリチウムになった後の、内部被曝という重大な問題を考慮に入れていません。

 すなわち有機物に結合したトリチウムが半減期を経てやがて消失した際に、トリチウムがヘリウムに変わった後に結合鎖が切断されます。そこでもしトリチウムが結合した先がDNAだった場合にDNAが破壊されるのです。

 さらに汚染水の貯蔵場所を空けることについても、40年もかけて場所を空けて何の意味があるのか、しかも地下水がどんどん湧き上がっていますから、40年を越えて永遠に投棄を続けなくてはなりません。

  以上より私は今回の問題は、韓国、中国の主張の方が正しいと思います。
 汚染水を薄めて放射線量を減らしても、内部被曝の問題は避けられないのです。

  従って今回は処理水の放出ではなく、明らかに汚染水の海洋投棄にほかなりません。
 風評被害ではなく、被害そのものを抑えなくてはならないのです。

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