名著「眠られぬ夜のために」の中でスイスの哲学者のカール・ヒルティは、眠れぬ夜を自己反省の時間として生かし、人生を深めることの大切さを説きました。
しかし、不眠が長く続くと辛い上、心身にとって必ずしも良い影響を与えるとは言えません。朝決まった時間に起きて、朝陽を浴びることで夜間にメラトニンの分泌を促す効果があることや、昼間に十分な運動をして肉体を疲労させることにより睡眠を促す医師もいると聞きます。
もうひとつ、悩み事を抱えていて眠れないケースがあります。そんな時は寝る前に悩んでいること、今懸案になっていることを紙に書き出すことも効果を期待できます。なぜなら、脳内のメモリー内のタスクを外部化することで、脳内タスクが稼働し続けることを止める効果があるからです。
案外人間の脳というのは、タスクを理路整然と秩序だって整理することが苦手なものです。何でもいいから紙に書き出すことで脳内をすっきりさせましょう。紙に書いたことは誰にも見せなければいいのですから、遠慮なく書き出すことをお勧めします。
それから、ナポレオンのような短時間睡眠は遺伝的な要素が強いようです。従ってそうした体質でない人が、無理に短時間睡眠に挑戦することは避けて方が無難です。なおナポレオンですら、時々昼寝はしていたとのことです。
20分くらいの昼寝は、寝不足の日には効果があります。
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