変身(メタモルフォーゼ) 2022.02.08 植物は種から芽を出し、枝と葉をつけ花を咲かせませす。昆虫も、例えば芋虫から蛹へ、そして蝶へと実に見事な変身を遂げます。 人間はどうでしょうか。実は生命体というのは元々ドラスティックな変身を遂げうるものなのです。ダーウインの進化論(実際は進化説)における自然淘汰説が覆され、
組織のチーム編成に大切なこと 2022.02.04 集団心理という観点から、組織のチーム編成(チームビルディング)に大切なことをお伝えします。 チームを編成する場合にメンバーの感情が露骨にぶつかり合う時期をストーミング、すなわち嵐の時期と呼びます。 ストーミングは感情のぶつかり合いが起きるので、メンバーの心に葛藤が生じ
トマティスメソッドについて 2022.01.31 モーツアルトと共に、折りに触れては聴くグレゴリオ聖歌。フランスの耳鼻咽喉科医アルフレッド・トマティス博士の著書を読んだのがきっかけで、少々くたびれたなと思ったときに聞くようにしています。 フランスのベネディクト派修道院で聖歌の歌唱を廃止することが決まった直後から、修道士たちの体調不
「赦し(ゆるし)」について 2022.01.31 国連難民高等弁務官そしてアフガニスタン支援政府特別代表を歴任された故緒方貞子氏の「テロの原因は憎しみの連鎖」」という言葉は私にとって衝撃的でした。それはテロの本質を語っているだけでなく、戦争をはじめとする争いごとの本質を物語っていると気づいたからです。争いの始まりは必ずしも憎しみだけではあ
意識と生命現象に関する考察 2022.01.30 私にとって意識と生命現象は人生における最も大きなテーマでです。このことに関してロバート・ランザ博士がかつて英紙Expressで重要な発言をしています。空間から全てを取り去ったら時間も空間も存在しない状態になる、すなわち我々の認識が時空というものを創造しているのであり、時空は客観的に存在す
ユーモアとリーダーシップ 2022.01.29 家内とリスボン市内のイタリアンレストランで昼食をしたときのことです。 食通とはほど遠い私が、毎度のことながら何を注文してよいか迷った末、初老のウエイターに少し待って欲しいと頼みました。時計を見ると午後2時でした。彼は一呼吸置いてから「お店は午後11時までですから、
親日の国ポルトガル 2022.01.27 ポルトガル人は多くの日本人の方が想像する以上に、日本への関心を持っています。親日的な上にこの国で人種差別がほぼ皆無なのは、国をあげての植民地時代と植民地戦争への反省が大きな理由のようです。異文化や他の宗教にも寛容で、田舎に行くと同じ建物をキリスト教とイスラム教が、それぞれ教会と寺院として共同
ゼロポイントフィールド 2022.01.27 密教や量子論を学ぶ中で、空と高次元世界に思いをはせると、そこが実際にどのような世界なのか、興味が尽きません。 科学や言語表現を超えたものであることは間違いないと思いますが、あえて科学的なアプローチで解説した本がないかと探していたところこの本に出会いました。 「フィール
苦痛からの救い 〜 多幸感と老年的超越について 〜 2022.01.26 感覚は正常で意識は鮮明、しかし眼球運動とまばたき以外のすべての随意運動が行えなくなる難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)よる閉じ込め症候群の患者4人に、「生きていて幸せか?」という質問を投げかけたところ、3人が「生きるのが幸せで人生を愛している」という答が返ってきたそうです。 ひと
発達障害という名の個性 2022.01.26 ある大病院の精神科部長をされていた先生が、自分もひょっとしたらアスペルガーじゃないかと冗談まじりに語ってらっしゃいました。現代は新しい病名が次々と作られ、患者さんにレッテルを貼り、ひどい時は過剰な薬物投与をされてしまう時代です。 その先生は精神疾患を癒すのは必ずしも精神科医とは限らず