広島・長崎の原爆の地上起爆説に関して

以下のH氏の投稿の通り、広島・長崎の原爆は地上起爆ではありません。

科学的考察なしに、根拠なき陰謀論がネットで撒き散らされている現状を危惧する次第です。

(以下はH氏の投稿より引用)
【広島・長崎の原爆の地上起爆説に関して】

 今まで言及しないでおきましたが、昨日の投稿で地上起爆云々を主張する方が散見されるので、話がおかしな方向に向かないよう注意喚起する意味で敢えて言います。
広島・長崎の原爆は地上起爆ではありません。 

 原爆投下を昭和天皇と一部の軍上層部が事前に知っていた可能性、日本も原爆開発していたことに関しては否定しませんが、地上起爆説を主張される方々の論拠ついては「いい大人がそんなことも調べもせず鵜呑みにして拡散してるの?もう少し自分で考えなさいよ」というのが率直な感想です。

 まず、地上で核を起爆させた場合、3000~4000℃の熱線と秒速440m/時速1584kmの爆風と凄まじい衝撃波により、爆心地周辺の建物はコンクリ-ト製のものなら粉々になり、木材などの有機体で作られた構造物は蒸発すると同時に巨大なクレ-タ-ができます。(アメリカの核実験でのクレ-タ-が直径400mほど)

 しかし広島を見て分かるように、爆心地からわずか160mの原爆ドーム(産業奨励館)は崩れながらも残り、当然できるはずの巨大なクレ-タ-は見当たりません。
次に、重量による投下ができないという論拠に関してですが、B-29の搭載重量の最大で9tに対してファットマンは4.6t、リトルボ-イは4tです。

そもそもB-29が日本中に絨毯爆撃をした膨大な爆弾の質量考えれば、どれだけの搭載能力があったか普通に考えれば分かるでしょ。 

風船?
4t以上もある核を浮き上がらせるのにどれだけ巨大な風船が必要と思います?起爆方法は?だいたいどこに飛んでいくか分からないでしょ。

 あまり知られていませんがアメリカは、原爆投下用に改造したB-29でプルトニウム型とほぼ同じ形状の4・5トンの通常爆弾を予行演習で日本の18都市に49発投下させて死傷者1600人の犠牲者を出しています。

 以上のようなことから、事実を元に物理的な検証をするなら地上起爆説については根本的な部分で否定せざる負えません。

 付け加えると核は通常爆弾と作用が違うため、地上で炸裂させるより上空で炸裂させた方が、地上の生物や物質に対してより大きな破壊効果が生まれます。

 ところで皆さんは米エネルギ-省に勤め核に関わった人間にヒアリングや意見交換したことありますか?私はありますよ。

 広島・長崎の原爆は投下の映像や画像も米エネルギ-省に保管されている意味を考えるべきです。

 さすがに米エネルギ-省の人間にヒアリングしてみろとまでは言いませんが、ちょっと調べれば分かることを調べもせず、鵜呑みにして訳知り顔で拡散することは「だから陰謀論者は」と本当の事を発信してもデタラメ扱されることに繋がります。

 知的好奇心は問題の本質を知るのに重要ですが、論拠を精査してご自分で正しいか否かを判断するように気を付けましょう。
PS:この件に関しては質問は受け付けませんしお答え致しません。ご自分でお調べになってお考え下さい。悪しからず。

(H氏の投稿は以上) 

 ネットでのデマの怖いところは、一度拡散されると後からの修正が既存メディアに比べて難しい点にあると思います。
 人の感情は刺激的、扇情的なものに弱い面があるので、思い込んで疑わなく心理は気をつけるべきですね。

 私もかつてあるFACEBOOKに招待された際に、陰謀論のお花畑のような場所で、科学的、論理的に間違いを指摘した私が問題視されたことがあります。

 初めに陰謀論ありきに酔った人たちは、反対意見は許し難いのでしょうね。

 画像はH氏の投稿より引用させていただきました。

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