北朝鮮がミサイルを発射する財源はどこにあるのか

 2022年の秋、米韓の合同演習を期に北朝鮮が多数のミサイルを発射しました。中国からの米の輸入1年分に相当する費用を、ミサイル数発に費やする財源はどこにあるのでしょうか。北朝鮮は首都の平壌から一歩出ると、貧しい寒村が続く国というイメージが強く、極めて貧乏な国と考えている方も多いかと思います。

 しかし実際のところは北朝鮮には、世界のレアアースの2/3が埋蔵されていると言われています。これを資金源として、食料、エネルギー、武器を各国から輸入することができているのです。北朝鮮には多数の各国大使館が存在するのも、このレアアース利権によるところが大きいのです。

 従って、北朝鮮がミサイルを発射し、核を保有する理由は、単なる脅しにより各国から経済援助を引き出すためだけではないのです。中国にとっては北朝鮮は朝鮮半島における緩衝地帯であり、また北朝鮮にとっては対韓国という点での軍備は非常に重要なのです。

国際社会を支配する地政学の思考法

(画像はGoogle Mapからの引用です)

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