H.Stern ブラジルの宝石王とジェムストーンの世界

  私は1998年と1999年の2度ブラジルのリオ・デ・ジャネイロを訪問しました。私はブラジル音楽が好きなのに加え、リオ・デ・ジャネイロのダイナミックな自然景観に大変興味があったからです。最初は東京からシアトル、マイアミ経由で、2度目は南アフリカ共和国のヨハネスブルグからサンパウロ経由で訪問しました。

 1度目のフライトは、アメリカン航空のMD11でシアトルまで、そこから同社のB767でマイアミ経由でリオデジャネイロ入りしました。
 2度目のフライトは、今はなきヴァリグ・ブラジル航空のMD-11で、マリンブルーを多用したインテリアが素敵でした。

 1999年に訪問した際は、コパカバーナ海岸に面したプリンセーザ・イザベル通り(Av. Princesa Isabel)にあるメリディアン・コパカバーナ(現在はヒルトン・コパカバーナ)に宿泊しました。このホテルのコパカバーナビーチ側の高層階から望むリオ・デジャネイロのビーチの眺望は素晴らしく、また泊まってみたいホテルのひとつです。

 ある日外出先からホテルに戻ると、レターボックスにブラジルの有名な宝石店H・Stern(アガ・スターン)の宝石工場見学の招待状が届いていました。
 往復送迎付きとのことでしたので、宝石の知識はない私も訪問してみることにしました。
場所はリオ・デジャネロの一等地のひとつであるイパネマ地区にある本社ビル内で、宝石工場の見学とともに、渡された1通のリーフレットが大変興味深いものでした。そこには創業者であるH .Stern(ハンス・シュテルン)氏の人となりが解説してありました。

 創業者ハンス・シュテルン氏はユダヤ系ドイツ人で、ナチの迫害を逃れるために一家でブラジルに移住し、1代で世界有数の宝石店を築き上げた立志伝中の人物です。しかもそのお人柄が素晴らしいことが、彼のビジネスの成功につながったことに大変興味深いものがありました。

 リーフレットは以下よりダウンロード可能ですので、ご興味のある方はぜひお読みください。

 ブラジルはかつてのポルトガルの植民地ですが、ポルトガルにはH・Sternの直営店はありません。日本にはかつてホテルニューオータニに店舗を開設していましたが、かなり昔に撤退したようです。

 リスボンにはブラジルからの移住者が多く、私もブラジルが好きなのでまた訪問してみたい旨を伝えると、かつて訪問した頃に比べると随分と治安が悪化したとのことでした。それでもリオ・デ・ジャネイロは私にとって大変魅力的な街に変わりありません。

(写真はWikipediaより引用)

 

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