求めない、受いれる 2022.03.17 詩人、アメリカ文学研究者、翻訳家など、生涯多彩な才能を発揮されて92歳でこの世を去られた加島祥造(かじま・しょうぞう)氏。私はついにお目にかかる機会を得られませんでしたが、45万部のベストセラー著書「求めない」を拝読させていただいて以来、そのお人柄に一度でも触れさせていただきたいと思っておりました
眠られぬ夜のために 2022.02.16 名著「眠られぬ夜のために」の中でスイスの哲学者のカール・ヒルティは、眠れぬ夜を自己反省の時間として生かし、人生を深めることの大切さを説きました。 しかし、不眠が長く続くと辛い上、心身にとって必ずしも良い影響を与えるとは言えません。朝決まった時間に起きて、朝陽を浴びることで夜間にメラトニン
苦痛からの救い 〜 多幸感と老年的超越について 〜 2022.01.26 感覚は正常で意識は鮮明、しかし眼球運動とまばたき以外のすべての随意運動が行えなくなる難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)よる閉じ込め症候群の患者4人に、「生きていて幸せか?」という質問を投げかけたところ、3人が「生きるのが幸せで人生を愛している」という答が返ってきたそうです。 ひと
発達障害という名の個性 2022.01.26 ある大病院の精神科部長をされていた先生が、自分もひょっとしたらアスペルガーじゃないかと冗談まじりに語ってらっしゃいました。現代は新しい病名が次々と作られ、患者さんにレッテルを貼り、ひどい時は過剰な薬物投与をされてしまう時代です。 その先生は精神疾患を癒すのは必ずしも精神科医とは限らず
モンロビア行きの列車 2022.01.26 私がかつて勤務した会社の元社長犬養康彦氏の実姉犬養道子氏(評論家、犬養毅(いぬかいつよし)元首相の孫)の若い頃の実話です。南蔵院の林覚乗住職の心に響く言葉より引用させていただきます。 戦後間もない頃、日本人の女子留学生が一人、アメリカのニューヨークに留学した。戦争直後の、日本が負けたば