私がもの心ついた日本の高度成長期、すなわち昭和30年に南の島と言えばハワイでした。
クイズ番組で1等賞がハワイ旅行というのがありました。グアム等がリゾートとして開発される前の時代です。
写真はパンアメリカン航空が50年代〜60年代に発行したワイキキビーチの絵はがきです。この時代のハワイは、当時のテレビドラマ「ハワイアンアイ」などの映像でしか知りません。父がホノルル経由の北米便で帰国した際に羽田の到着ロビーでレイの形に編んだキャンディを首にかけてくれましたが、その頃のハワイは随分遠く神秘的な場所に感じられたものです。
私がホノルルを往復するようになった頃は、すでにワイキキビーチには高層ホテルが立ち並んでいました。仕事を終えた夜成田を出発し、6時間半で到着できる便利さと引き換えに、私にとっての「南国」の夢は遠ざかってしまいました。
ハワイを訪問する際には、王国時代は無理にしても、写真のような古き良き時代を彷彿とさせるようなビーチに、のんびりと出かけようと思っています。
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