密教や量子論を学ぶ中で、空と高次元世界に思いをはせると、そこが実際にどのような世界なのか、興味が尽きません。
科学や言語表現を超えたものであることは間違いないと思いますが、あえて科学的なアプローチで解説した本がないかと探していたところこの本に出会いました。
「フィールド 響き合う生命・意識・宇宙」(インターシフト)」(写真)です。著者は米国の著名なジャーナリスト、リン・マクタガード女史です。欧米でベストセラーになった「The Field」(Lynne McTaggart)の訳本です。サイエンス系の翻訳本特有の硬い文体は少々読みずらさはありますが、編集プロデューサーの真柴隆弘氏が巻末の解説で強調されている通り、著者が科学的根拠を重視している点が従来のニューサイエンスと一線を画している点が大きな特長だと思います。
この本の中で、アポロ14号の月面着陸船操縦士エドガー・ミッチェルが、宇宙空間で雷に打たれたような直感的なゼロポイントフィールド体験をしたことについて触れています。彼はこの飛行で宇宙空間から地上の友人への遠隔送信にも成功しています。エドガー・ミッチェルは MITで博士号を取得した学者で、意識や超常現象に興味を持ち、宇宙飛行士を引退した後は研究所を設立し、意識や霊媒の研究を行っています。
米国の宇宙飛行士の中には、宇宙空間で神秘的な体験をして、その後の生き方が変わった人が少なからずいますが、彼もそのひとりと言えるかと思います。
余談ですがアポロ計画といえば、私が小学校6年の時、アポロ11号による人類初の月面着陸が行われました。当日は日本時間の早朝、月からのテレビ中継を家族全員で見守っていました。その後、米国の博物館で司令船の実物を見た際に、そのあまりの狭さにいかに勇気のいる冒険飛行であったかに驚きました。
そして翌年1970年のアポロ13号の事故については当時日本のメディアではあまり大きく扱われず、後年トム・ハンクス主演の映画「Apollo13」で宇宙飛行士と地上スタッフとのまさに共同創造による感動的な奇跡の生還について知りました。ところでApollo13で主演のトム・ハンクスは、その前年に映画「FORREST GUMP」で発達障害の青年の半生を演じています。ご覧になられら方も多いかと思いますが、感動的な映画でたくさんの勇気をもらいました。
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