リーダーなき日本の未来 2022.11.04 写真は私の成蹊小中高の大先輩、元内閣安全保障室長の佐々淳行先生とご一緒に撮影させたいただいた最後の写真です。2014年に外国人特派員協会でお目にかかかった時の写真です。佐々先生から30代の頃に危機管理についてのレクチャーをしていただいたことは、私の人生にどれほど大きな影響があったか計り知れません
行政の責任 ソウル雑踏事故と知床遊覧船事故 2022.11.03 2022年10月31日に発生した韓国ソウルの繁華街・梨泰院(Itaewon)で起きた雑踏事故において、マスメディアが政府や警察の落ち度が指摘され、行政もそれを認めるに至りました。 一方、同年11月1日のAFP=時事電によると、群集シミュレーションに取り組む英ノーサンブリア大学(Northumbr
円安の根底にあるもの 2022.10.29 ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、かつては有事に強いはずの円の価値がどんどん下がっています。 最初に確認しておきたいこととして、経済の基本は物の生産にあるのであって通貨の発行と流通にあるのではないということです。世界から通貨がすべて消えてしまっても、社会は混乱はするものの、お百姓さん
旧統一教会と日本政府 2022.10.23 現在国会で論戦が続いている旧統一教会問題ですが、私にもそうとは知らずに彼らと接触した苦い思い出があります。 私は慶応大学1年の時に、それとは知らずに統一教会と接触する機会がありました。大学が発行する学生向けの冊子の中のサークル紹介ページの中に、「原理研究会」という
台湾有事に備えるべき 2022.10.14 ここ数年話題になっている台湾有事について、私の考えを以下に書かせていただきます。 台湾有事が起きないことを願うばかりですが、危機管理上は起きるという前提で準備する必要があります。 有事に備える防衛力の整備は、起きた時の準備であると共に、起こさないための準備でもあるのです。
日本はいまだに発展途上国 2022.07.22 私は安倍元総理個人の死に関しては、深い哀悼の意を表したいと思いますが、安倍元総理個人の政治家としての実績や資質については大いに疑問に感じる次第です。 とりわけ安倍元総理の国葬は法的な観点からも、極めて不適切かつ不可解であり、その目的は改憲に向けた葬儀の政治利用としか思えません。
賃金と物価の変化率 2022.06.23 2022年6月22日のANNニュースより。 番組中で、経済学者の野口悠紀雄氏は、能力のある人は外国企業に、場合によっては日本人が海外に出稼ぎに出る可能性もあるとのこと。
海上保安庁の救助の遅れと、国交省の検査の杜撰さについて 2022.05.02 2022年4月23日に発生した、知床の遊覧船で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするともに、まだ救助されていない方々のご消息が一刻でも早く判明することをお祈りします。 真の事故原因が判明するまでは、原因や責任の所在については軽率な判断は避けるべきですが、少なくとも遊覧船の会社の杜撰な運行管理と、
台湾有事は日本有事 2022.04.26 ロシアのウクライナ侵攻を受け、かねてより懸念されていた中国による台湾侵攻のリスクをより意識せざるを得なくてはならなくなりました。 台湾有事は、日本にとって他国の出来事ではありません。何故なら、中国による台湾侵攻の際には中国が制空権を確保するために、まず最初に沖縄、場合によっては本州まで攻
均質化する文明社会 2022.01.29 お父さんは暖炉の前のロッキングチェアーでパイプを燻らせながら革表紙の分厚い本を読んでいる。お母さんはキッチンで静かにスープを温めている。学校から帰宅したジョンの後からシェパードがついて入ってくる。 お父さんが夕食を囲むテーブルでジョンに向かってこう言った「ジョン、今日学校であったこ