2016年11月15日に98歳でお亡くなりになった藤原ていさんの著書「流れる星は生きている」。
小学生の時、どこの出版社かは定かでないが、少年少女向け全集に収録されていたこのタイトルに目を惹かれ、一気に読みました。
今回改めて文庫版を取り寄せて、大人になった眼と心でこの本に眼を通すことができました。
日本の敗戦後に満州から3人の子供を連れて日本に帰国するまでの壮絶な記録です。100万人規模の引揚者のうち、数十万人がお亡くなりになったとのことです。飢え、寒さ、略奪から生き延び日本に帰国するというのは並大抵のものではありません。
この本の初版は藤原ていさんが帰国後に病床で執筆され、昭和24年(1949年)に出版されました。
天から人が授かる運命は人それぞれであること、そして人はどんなことがあっても生き続けなくてはならないことを改めて感じさせていただきました。
ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルとパレスチナ間の争い、そこで生き延びる方々、犠牲になる方々、おひとりおひとりの艱難辛苦を思わざるを得ません。
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