私の知る限り、「空の女王」あるいは「空の貴婦人」と呼ばれた旅客機はすべてエンジンが4発でした。
古くは1940年台後半のプロペラ機、ロッキード・コンステレーション、そしてジェット機の時代になると、ダグラスD C-8、ヴィッカースV C-10、現用の旅客機ではボーイング747−8、エアバスA340などがその代表格と言えるでしょう。
やはり「4発」はエンジン2基が停止しても飛行を継続できるので安心です。 必然的に機体は大きくなるので、全体のフォルムも女王呼ばれるだけの貫禄があります。 機内から見る片側の翼にエンジンが2つぶら下がっている姿は頼もしい限りです。
現在は双発機でもエンジンの信頼性向上により洋上航行が認められていますが、何と言っても物理的にエンジンが4つあるという点は大きなアドバンテージです。 そこで危機管理の観点から、先進国の政府専用機はすべて4発機です。
ところが政府専用機を双発機に切り替えた間抜けな国が極東にあるのですね。
カラー写真はバンコク国際空港に駐機するスイスインターナショナル航空のエアバスA340−300、羽田に駐機するルフトハンザのボーイング747−8、 そしてモノクロ写真は、高校生の時に羽田の京浜島で撮影したダグラスDCー8ー53です。
コメント