脳内タスクの取り扱い方法について

 私たちの脳は、コンピューターと同じく意識に上がっているタスク以外に、バックグランドでタスクが稼働しています。

 ある時ふと問題の解決案が浮かんだりするのも、バックグラウンドタスクが無意識下で稼働しているために起きることがあります。特に入浴時や散歩時のリラックスした状態では起きやすいと言われています。

 夜寝られないのも、睡眠中に悩み事がバックグラウンドで稼働していることが原因であることがあります。解決するには悩み事を寝る前に書き出し、「外部化」すると効果があります。

 この外部化については、人の記憶の限界を補うことにも役立ちます。知り合いの医師に治療を受けていた頃、人間はすぐ忘れるものだから、必ず記録をとっておきなさいと言われたことがあります。

 同時にやるべきことをリスト化する「TO DOリスト」も記憶を補助するだけでなく、頭の中を整理するのに役立ちます。人間の脳の中にある記憶は、必ずしも本棚やファイリングキャビネットのように整理された状態にないので、 TO DOリストで外部化することにより、アクセスと管理が容易になるのです。

 TO DOリストにより、タスクを整理すると同時に外部化して可視化することで意外と見えてくるものもあります。

 その際に、タスクを重要度と緊急度に分類することも役立ちます。重要度も緊急度も高いタスクをA、重要度が高く、緊急度が低いタスクをB、重要度が低く緊急度が高いタスクをC、重要度も緊急度も低く、誰かに任せることのできるタスクをDに分類します。

 こうしてみると意外とBのタスクがなおざりにされていることに気づきます。重要なのに緊急度が低いために、心理的に後回しにされているタスクが意外と多いのです。

 次に願望を実現しようとする際にも、頭の中にしまっておくより、同時に書くことが重要と言われていますが、その通りだと思います。

 願望実現に最も大切なのは、願望を実現した際のイメージをリアルに思い浮かべることです。言葉にする場合は、現在形か過去形にします。未来形で願望を語ると、いつまでも未来の夢のままになってしまうからです。

 人類の歴史の中で、キーボードが使われたのは近年になってからです。それまではすべて手書きで文字を記しました。人のDNAは後天的な出来事も影響を受けると言われています。従って手書きの記憶の方がはるかに脳内に強く刻まれています。従って願望を書き記すような場合は、キーボードより手書きを用いた方が効果的と言えます。

 
 

 

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