人生を創るのは主観による臨場感世界

 あなたは、ご自身の日々の生活を舞台装置の中で演技をしている役者のように捉えてないでしょうか。すなわち自分の外側に現実世界があって、その中を動き回って生きているという感覚です。恐らく大多数の方が世界をそのように認識しているのではないかと思います。

 ところが、量子論を学び、認知科学を知ると、人生とは環境の中にある自分ではなく、自分が環境を創っているという意識に目覚めることができます。そうすると、これまでの世界の認識が幻想であり、覚醒した状態で世界を俯瞰することができます。

 別の言い方をすると、あなたが認識できる主観そのものが世界であり、世界という客観的な実態があるというわけではないということです。そのことについて具体的な例をあげてみることにします。ご自身の住まいの近くで、建物が取り壊された時、そこに何が立っていたかわからなくなることはありませんか。それは毎日通る場所なのですべてを知っているようで、実はその一部を見ているようで見ていないということです。
 次に、あなたが何かを成し遂げた場合、その前にそのことを視覚的、人によっては体感的あるいは聴覚的なイメージを作っていませんか。すなわち実現化は、あなたの主観的な認識が先にあるということです。

 眼科用語でスコトーマ(盲点)という言葉がありますが、多くの人にとって毎日はスコトーマだらけです。毎日通る道にどんな看板があったか、どんな標識が立っていたか、建物は何階建てだったかをすべて思い出すことができるでしょうか。そうです、実は見ているようで見ていなかったのです。
 
 すなわち、あなたは自分の周囲に対してご自身の主観によるフィルターをかけて認識していたたわけです。そのフィルターは無意識が作ります。毎日見ている風景だから、脳内の資源の消費を抑えるために、次からは認識をカットしてしまうのです。

 さてこの脳の機能を逆手に取ると、あなたは人生を別の視点で再構築することができるようになります。別の言い方をすると、「見えないものを見えるようにする、そしてそれをコントロールする」ということです。

 見えないものを見えるようにする。そのために必要なのは「問いかけ」です。例えばあなたがある自動車を欲しいと思ったとします。そうするとその自動車が街の中に急に増えたような気になることがあります。これは実際にその自動車が増えたのではなく、あなたがその自動車に興味を持ったので、今まで気がつかなかったその自動車の存在に気づくようになったのです。すなわち自分が何を欲しているのか問いかけをすることで、今まで見えなかったものが見えてくるようになります。
 そして次にコントロールです。自分の世界をコントロールするためには、望む未来への臨場感が創ることが大切です。そのための方法を以下の記事に具体的に書きましたので実行してみてください。
潜在意識はあなたを自動的に目標地点まで誘導します
潜在意識は3万力



関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP