安斎勝洋先生を偲んで

日本における姓名判断と風水の大家でいらっしゃった、故安斎勝洋先生のお仕事場に最後にお伺いしたのは2018年3月のことでした。お亡くなりになられる約半年前のことでした。

すでにご病気がかなり進行されていたことを後から知らされたのですが、私たちには一切気を遣わせないご配慮で長時間接してくださいました。誠に申し訳なく、同時に今でも感謝の気持ちで一杯です。

私の人生を振り返りますと、精神科医の土居健郎先生、ドイツ語界の重鎮倉石五郎先生、危機管理の大家であられた佐々淳行先生をはじめ、お目にかかっただけでそのご存在感に圧倒される先生方とのご縁をこれまでいただきましたが、安斎勝洋先生もまさにそのおひとりでした。

お優しいお言葉使いとお心遣いと共に、そのご教示のひとつひとつがまさに珠玉の輝きに満ちていました。

安斎先生のご研究で最も感銘を受けたのは、あらゆる職業や環境に身を置かれた方々へのインタビューを通じた膨大なデータを検証されてきた点です。理論のみならず、実証を重んじられるそのご研究は、僭越ながら姓名判断や風水におけるまさに科学的アプローチではないかと感じた次第です。

日本の経済が傾いたのは、淀川浄水場の跡地に都庁を建設したため、お金が貯まるお財布は黄色ではなく黒色が正しいなど、興味が尽きないお話にあっという間に時間が経過しました。

「あの人に会いたい」というテレビ番組がありますが、私たちにとって安斎勝洋先生もまさにそのおひとりです。

安斎先生、ありがとうございました。

心よりのご冥福をお祈り申し上げます。 合掌

( 写真は安斎先生にご紹介されて購入した康熈字典です。)

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