人知による統治の限界、宇宙からのメッセージ

 
 人類の歴史を振り返ると、人と世界はさまざまな苦悩や混乱に向き合って来ました。
同時に世界の混迷を改善することは、人の力によりある程度はできることがわかります。しかし根本的な解決には至らず、現在に至っています。

 自然科学や社会科学の進歩は著しいものがあります。それでも人知に限界があることを感じざるをえません。すなわち人対人という枠組みの中でできることの限界を感じるのです。

 政治・経済システム、科学、教育、あらゆる分野の叡智を持ってしても、人間の持つ愚かさと能力の限界がある以上、様々な障害が発生します。
 それは人の支配欲、権勢欲のみならず、人が暇にまかせて新たに考えつくことのアセスメントを人が行う限り、真に洗練された社会の実現は難しいことでしょう。

 「幼年期の終わり」というSF小説がありますが、いまだに幼年期としか思えないような人間社会の限界を越えるには、宇宙の法則とそこからのメッセージに従うしかないように思います。従うというのは限界を作るということではなく、破綻のない無限のエネルギーを受け取ることです。宗教においてはそれを神と呼び、現代においてはそれをゼロポイントフィールドと呼ぶ世界です。

 ひとりひとりが宇宙からのメッセージを受けとり、それに従って生きるためには、人間が新たな進化を遂げる必要があるでしょう。宇宙からのメッセージに従って生きるとうことは、制限を設けるという意味ではなく、人にとっての真の自由を獲得するということです。

 現在の教育システムは、人は知らずして統治者にとって都合がいいような幸福感に誘導されてしまいます。ひとりひとりは個別性を持ちならがらも、より上位のレベルでは繋がっていることを知ること、すなわち自他ともに大切にすることの重要性を知らずして、人類は真の幸福を得ることはできないでしょう。

 宇宙の仕組みはどうなっているのか、我々が住む四次元世界以上の存在や死とは何かを科学的なアプローチで社会的なコンセンサスを得ることから始めなくてはならないと思います。

 そのためには量子論、哲学、認知科学などを総動員して新たな教育システム、社会システムを構築する必要があります。お金優先の社会から離脱して、新たな世界の価値に向かって人類の叡智を総動員すれば、誰もが宇宙からのメッセージを受け取れる日はそう遠くないと思います。

 私も微力ながら、その具体案についての思考を積み重ねて参りたいと思っています。

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