成熟した国家、ポルトガル

 リスボンでは毎年クリスマスシーズンになると、私の中心部にあるポンバル広場とエルドアド7世公演の境界あたりに観覧車が出現します。

 2022年12月、初めてこの観覧車に乗ってみました。日本の観覧車に比べて回転速度が速いのにびっくりしました。観覧車を降りて、エルドアド7世公園に展開されたWonderland Lisboaというイベント会場を歩きました。飲食のお店や子供の遊具などで賑わっていました。

 ゴミ1つ落ちていなくて、子供連れが多いにもかかわらず賑わってはいるものの妙なうるささとは無縁で、大変心地より時間を過ごせました。

 2019年にベレンの塔公演で開かれたRock in Rioというロックコンサートにおいても、閉幕した後の会場にはゴミがほとんど落ちてなく、また観客も整然と退場したのには感心しました。

 新型コロナの感染拡大時も、スーパーなどでは整然と列ができ、大きな混乱も起きませんでした。政府においても与野党が結束して危機を乗り越えたため、欧州の中でも被害が少ない方だったと思います。

 社会の成熟度というのは、こうした日常の何気ないマナーや社会のあり方に表現されるものだとつくづく感じました。ポルトガルは成熟した大人の社会であることを日々実感しています。

クリスマスシーズンに出現する観覧車。2022年12月は大人ひとり5ユーロでした。

観覧車から見た、ポンバル広場

観覧車から見たエルトアド7世公園とWonderland Lisboaのイベント会場

2022年12月、Wonderland Lisobaの会場(エルドアド7世公園内)

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