「怒り」の根底にあるもの

 怒りっぽい人が、他の場面では気が弱かったり、優しい人だったりすることを経験したことはありませんか。もちろん正義感などから爽やかとも言える怒りを発する人の中には、強くしかも優しい人が数なくありません。

 怒りというのは必ずしもその人の強さや攻撃的な気質を表現しているのではありません。何故なら、「怒り」の感情の背景には「悲しみ」があり、さらにその下には「恐怖」が、そして根底には「後悔」があることが心理学の研究で判明しているからです。恐怖と後悔の間に傷つきがあるケースもあります。

 そこで上位にある怒りから、根底にある後悔までを順番に解放する必要があります。私はそのためにMER(Mental Emotional Release)という技法を米国統合心理学協会( Association for Integrative Psychology )のプログラムで学びました。

人の心の中にはヤックベリー(Yache Berry)と呼ばれる、トラウマの核があります。それを人はビークールシェル(Be Cool Shell)という皮で包み込んでいるのです。そこでこのヤックベリーを破壊することによりトラウマを解放しする必要があります。

 ヤックベリーをビークールシェルが包み込んでいるのと同じく、人は自分の悩みの本質を包み隠そうという性質があります。心理カウンセリングの際に、クライアントに悩みを聞いて得たものは、大抵が本質的な悩みでないことが多いです。その根底にある本質的なクライアントの欲求を発見することが、セラピストに課せられた最初の課題となります。

 なお世の中には、感情を抑えるためのノウハウを書かれている方もいらっしゃいますが、私は必ずしも感情を抑えることが正しいとは思いません。社会生活する上で、感情を抑えなければならない場面はありますが、健康面を考えると感情はどこから解放(Reliese) する必要があるからです。泣きたい時に泣けばいいのです。泣くと感情が解放され、すっきりすることが少なくありません。

 私は口コミでしかセラピストの活動はさせていただいておりませんが、MERのセラピーを受けてみたい方には時間が許す限りご相談に応じます。以下のメールアドレスにご連絡ください。

横井英夫事務所 hideoclipper@gmail.com
 

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