ヨーロッパで日本犬が静かなブームであることは聞いていましたが、私どもが住むリスボンでも愛犬の柴犬を散歩させていると、柴犬や秋田犬にしばしば出逢います。
先日は散歩中に知り合ったポルトガル人の柴犬オーナーからのお誘いで、8月生まれの柴犬のお誕生会に参加してきました。
リスボンでは犬に対してペットというより家族の一員という意識が強く、今回のように犬の散歩が縁で、飼い主同士が知り合いになることも少なくありません。
リスボンでは柴犬や秋田犬の飼い主も少なくなく、特に秋田犬はアメリカ映画「HACHI 約束の犬」(原題: Hachi: A Dog’s Tale)の影響で広く知られています。先日動物病院で知り合ったポルトガル人男性は、「昭和天皇をご尊敬申し上げる私としては、ご無礼を重々承知の上で、愛犬の秋田犬に天皇陛下にちなんだ名前をつけさせていただいた。」と言って、愛犬とその血統を紹介してくれました。
彼は「昭和天皇の太平洋戦争時のお立場は、そのご心中をお察しするに余りあるものがあります。」と私たちに語りかけました。彼はそれ以上の説明はしませんでしたが、恐らく何ら責任を帰すお立場にない天皇陛下が、国民の命と引き換えに、ご自身の命を差し出されたことに対しての言葉だったと思います。
ダグラス・マッカーサー連合国最高司令官が「すぐ前にいる天皇が、一人の人間としても日本で最高の紳士であると思った」と回顧録で述べたのと、同じ感想を抱いたのではないかと想像します。過去の歴史において、多くの敗戦の将が命乞いをしたの比べて、天皇陛下の高潔さは、未来永劫その御名を歴史に刻み続けることと思います。
こうしたポルトガル人の日本への関心と憧れについては、日本人である私たちに、いつも驚きと感動を与えてくれてます。
誕生会では若い柴犬が多かったです。拙宅のコロは15歳で最年長でした。珍しい白柴も1匹参加していました。ちなみにコロの3匹の子供のうちの1匹が白柴でした。
バースデーケーキのお裾分けにご満悦の最年長のコロ
喧嘩もせず、仲良く仲間の誕生日を祝いました。
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