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楽園への航跡 (2)嗚呼、「成功」、「自己啓発」

 ここ数年、日本の書店で平置きになっている書籍の多くがビジネス書と自己啓発本である。私の学生の頃、すなわち70年代前半に「カモメのジョナサン」やミヒャエルエンデの「モモ」がベストセラーになった頃に比べると、書店の品揃えは随分変わったように思う。

 自己啓発本や自己啓発セミナーで劇的に人生が変わった人もいるだろう。しかしそうでない人も少なくない。何故なら頭で理解することと、潜在意識を書き換えることとは似て非なるものだからである。かように自分を変えることはそう易しくはない。
 

 自己啓発の講師から「あなたは無限の可能性を持っている!すべての夢は実現可能だ!」と言われて会場は興奮の渦に飲まれ、生徒は自分が激変する瞬間が訪れるのではないかとの期待に身体を震わせる。しかし会場を出た数分後、地下鉄の階段を降りる頃にいは元の木阿弥、前の自分と全く変わっていないことに気づくことも少なくないのでは。もちろん生徒が潜在意識を書き換えるまでガイドできる力量のある講師であれば、生徒の人生を激変させることは可能である。しかしそのレベルのリーダーは私の知る限り数少ない。

 しかしちょっと考えてみてほしい。お金持ちになること、成功することはそんなに大事なことなのか。

 現代はお金持ちになること、成功することが優先度の高い価値観ということであろうか。

 成功することは決して悪いことではない。しかしそれは目的だろうか。
 そして自分をよりよく変えることはある意味で素晴らしい。しかし自分本来の姿に元還りすることも考えてみる余地があるのでは。誰かから刷り込まれた価値観で生きてはいないだろうか。本来の自分の願望を犠牲にして毎日を生きていないだろうか。

 ある著名な評論家がこんなことを話していた。年取って豊かになり、夫婦で高級フランス料理を食べられるようになったが、貧しい時代に二人で川べりでお弁当を食べた時と、幸福感はそれほど変わっていない・・・と。

 昨年、世界的に有名なある投資家から話を聞いた。彼はビジネスジェット機もヨットも所有していないどころか、自家用車を最近やっと買ったという。彼は投資が好きでお金持ちになったが、だからといって消費に溺れることで幸せをつかんだわけではなかった。流行りの儲け話に乗るのではなく、経済がどん底の国でいち早く投資先を見つけ、その国も自分も豊かになることに生きがいを見出して結果的にお金持ちになったようだった。
 同じような話を20年前にブラジルで聞いた。10代で宝石の鉱山で肉体労働をしたのち、宝石商として巨万な富を築いた資産家が、「そろそろビートルが古くなったから、ゴルフに変え買えるか。」とつぶやいたとのこと。ビートルもゴルフもフォルクスワーゲンのコンパクト大衆車である。

 私は成功を求める前に、自分本来の願望に気づくこと、そしてまずは幸せになることを求める方が先ではないかと思うが。

 旅のベストシーズンである真夏のリスボン。空気は乾燥してているため、日中でも木陰に入ると涼しい。

 晴天の日が多いが、こんな風に曇の表情も楽しめる。

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